毎日のケアで乾燥肌にさようならを ~クレンジング剤と洗顔料の選び方のポイント~

2018/06/07

近年はきつ〜い紫外線やほぼ年中使ってしまうエアコンなどの影響で、秋冬だけでなく1年を通して乾燥肌に悩む日本人が増えています。
うるおいが不足した肌はゴワついたり、キメが乱れたりするため、朝一番のメークのノリが悪くなり、お出かけ前に気分が下がってしまった……なんて経験のある方も多いのではないでしょうか?

乾燥が気になるなら、クレンジング剤と洗顔料は特に慎重に選ぶようにしましょう。

クレンジング剤の選び方のポイント!

【クレンジングの種類と洗浄力】
一般的には合成界面活性作用で汚れを落とすタイプのクレンジング剤が多いです。
他に以下のような形状のものがあり、洗浄力はふき取りタイプが最も強く、クレンジングジェルが弱い傾向があります。

【洗浄力が強い】ふきとりタイプ
   ↓    クレンジングオイル
   ↓    泡クレンジング
   ↓    クレンジングジェル(油性・水性)
   ↓    クレンジングクリーム
【洗浄力が弱い】クレンジングミルク

 

以上の内容を踏まえて、乾燥肌向けのクレンジング剤の選び方を考えてみましょう。
乾燥肌でも、程度の違いによって使い分けるのがポイントです。

さらに乾燥がひどい時は。。。
特に目の周り、口の周りは皮膚層が薄い部分なので、ポイントメークは界面活性剤が入っていないオイルやコールドクリームなどで優しく落とし、他の部位は、石けんなどの合成界面活性剤が入っていない洗顔剤で軽く洗うのみにしましょう。

クレンジング剤を使いたい場合はミルククレンジングかクリームタイプで、角質層に影響を与えにくいように洗浄剤が設計されている良質なものを使うことをおすすめします。

乾燥肌さん向けの洗顔剤

 

肌の水分保持力は、角質層の細胞間脂質(セラミドなど)が約80%、NMF(天然保湿因子)が約18%、皮脂膜が2%を担っています。
乾燥肌は、セラミドなどの細胞間脂質や天然保湿因子、皮脂膜が少なくなり、水分を保持する力が弱い状態です。

そのため乾燥肌の方は、汚れはしっかり落としつつ、なるべく皮脂膜や、細胞間脂質、天然保湿因子を洗い流してしまうことのない洗顔剤を選ぶ必要があります。

肌の保水力が落ちている乾燥肌の方は、汚れを落としつつ肌に必要な物質を洗い流さない、やさしい洗顔を心がける必要があります。
そのためには、純石鹸など合成界面活性剤の配合されていない洗顔料を使用したいところ。
肌のコンディションに合わせて洗顔料を使用する頻度や洗顔料自体を変えながら、正しい方法で洗顔し、肌をいたわりましょう。

ところで…純石けんとは?

洗顔石けんの中でも特に肌に優しいと言われているのが純石けん。
純石けんは「脂肪酸ナトリウム・脂肪酸カリウムが98%以上のもの」と規格が定められています。

純石けんは、合成着色料、合成香料、防腐剤、保存料などの添加物が一切使用されていないため、肌への負担も少なく、潤いを守りながら優しく洗い上げることができる、究極の無添加石けんなのです。

また純石けんは、上記のように脂肪酸+苛性ソーダで作られるものをナトリウム石けん(固形)、そして脂肪酸+苛性カリで作られるものをカリウム石けん(カリ石けん)と大きく二種類に分けることができます。

HARUがおすすめしたい乾燥肌の洗顔に向いてる石けんは…?

一般的にはカリウム石けんのほうがナトリウム石けんよりも低刺激で保湿力も高いとみなされているので、刺激に弱い方や敏感肌の方は“カリ石けん”から試してみるのがいいでしょう。

私が使っているものがこちら。

 

バーム油100パーセントの純石けんなので、オレイン酸やリノール酸を豊富に含んでおり、水溶性に優れているので、冷たい水にもすぐに溶けて洗浄力を発揮します。
それでいて肌に優しい使用感も人気の理由ですが、溶け崩れも少なく、ひび割れもしにくいので最後の最後まで使い切ることができます。

石けんってつっぱる?!

「石けんでの洗顔は、洗い上がりのつっぱり感があるから苦手」、という方も多いでしょう。
石けん洗顔で肌がつっぱるのは、皮膚のうるおいが奪われたからではなく、皮膚が石けんによってアルカリ性に傾いたことが原因です。
肌には、もともとアルカリ性を弱酸性に戻す力があるので、通常は特に心配する必要はありません。

石けんや洗顔剤を選ぶ際には、肌への摩擦をできるだけなくすために、泡立ちやすく、泡に十分なクッション性があるかどうかも考慮に入れましょう。
指がなるべく直接肌に触れないで洗える、泡立ちがよくて、泡がへたれにくい洗顔剤を選ぶことも重要です。